今使う精油があまりなく、今日もお客さんに好きな精油を貰って帰っていただいた。
もう残り少ないのだけど、あと数本ドクターエバーハルトのブレンド精油が残っている。
ボディートリートメントをするときに、精油なしでしようかと思っていたときもあった。
でも、ないと腑抜けのように物足りない。
いろいろなメーカーの精油をたくさん購入してみた。
始めた頃は精油のことがわからなくて、ブレンド日記もつけていたし、自分の心と体とアロマを毎日試しながら、こんな時はこの香りがいらなくて、こんな時は好きになったりと、長いこと調べては検証していた。
お客さんの中には精油が好きな方もいるが、そうでない人も多かった。
癒やされるけどそこまで必要としない人。
匂いがやっぱりわからない人。
香りの好き嫌いがはっきりしている人。
いろいろなお客さんに鍛えられた気がする。
香りは脳に直接働きかけるもので、好きな香りを嗅ぐと一瞬で表情が変わることがほとんど。
嗅覚って、すごいなと思う。
だんだん退化してくる器官なのかもしれない。
ここは鍛えといたほうがいい気もする。
高齢になると、匂いの違いがわかりにくい人も多く、記憶を司る部分にも影響しているので、香りを嗅ぐという行為を意識して作ったほうがいい。
人工ではなく自然の香り。
食べ物や自然のものから、その気になれば色々身近にあるような気もする。
食事の時も、香りを感じながら頂くことがあまりなくなっている。
私なんて味覚は音痴だし満腹感がメインになってる。
いい香りだなぁ〜と昔のことを思いだす。
田舎に帰った時に、祖母がお味噌汁を作ってくれている香りを、部屋の2階から嗅いで、今でも記憶に残っている。
朝ごはんの香り、なんていうか、田舎の味噌の香り。
みんなあるのかな?
お味噌汁の香りと朝の空気感。
言葉にできないな。
他には子供の頃四国に行き、冷たい井戸の中からスイカを出してくれたときの香り。
スイカの香りと水の冷たさとお日様の日差し。
どこで食べたのかさっぱり覚えていないのだけどね。
その時だったか、季節は夏。
焼いたピーマンの香り。
この香りが大好きすぎて、香りの記憶を辿るうちに、子供の頃の四国、スイカと同時期だったのを思い出した。
香りが想い出の引き出しになっていた。
大人になってからはほとんどない。
それって、どういうことなのか?
その瞬間瞬間を心に残るくらい感じていないのかも。
五感はこうしてだんだん衰えていくのかもしれない。
嗅覚、触覚、味覚、視覚、聴覚。。。
やばいな。
40年以上たっても記憶から消えていないあのときの香り、その時の空気感。
大人になってからの香りの記憶がないってことは、人工の香りが多すぎて、嗅覚細胞も脳みそも覚えていられないのかもしれないな。
今は視覚からの情報が多すぎて、脳みそも大変だ。
時代がどんなふうに変わるかはわからないけれど、人の体と心にどんなふうな影響を及ぼしていくのかな。
アロマ断捨離しながら考えてしまった今日でした。
オリーブ☆かとうゆか