介護美容研究所でガイドヘルパーの授業をサポートさせていただいてます。
車椅子に乗って学校のある御堂筋や心斎橋の周辺を実習。
乗る方は正座になります。
足がつかない状態で不安定。
とても落ち着かない感じです。
介護者役は人混みの中を気をつけながら車椅子を押していきます。
坂道を登ったり下ったり。
段差を乗り越えたり。
細い道を通ったり。
その横を、自転車がものすごいスピードで走りぬけていきます。
裏道に入ると小さな店舗がたくさん。
細い歩道には放置自転車が止まっています。
宅配や業者の車も止まっていたり作業中。
その間を通れるかどうか。
とにかく人が多い心斎橋。
若い人や急いでいる人や、横から後ろから前からと、人や自転車や車が凶器のように見えてきます。
引率してると気が抜けなくて、あっち見たりこっち見たりして歩いてると、黄色い腕章が風で飛ばされて。。。
「せんせ〜〜い!!飛んでるで〜〜」
と生徒様が叫んでる。
心斎橋のど真ん中。
慌てて拾いに行きてんやわんや^^;
心斎橋の街は車椅子目線になると、できないことだらけでした。
コンビニは、入れるけれど店内には商品棚があります。
その間をよく見ると、車椅子の横幅より狭そうだ。
通れないではないですか。
銀行も車椅子マークのシールはあるけれど、一人でATMは操作できない高さ。
なにかシールたくさん貼ってあるけど、なんのため?
いろいろ確認しながら生徒様を連れて歩くのです。
あんなにきれいに見える御堂筋。
車椅子を押していくと歩道はガタガタ道です。
平らな作りにはなっていません。
かまぼこ型という、水はけを考えた設計になっているようで、初めから歪んでるのですね。
ベビーカーを押したことがある人は、経験されていると思います。
押しにくいでしょ。
車椅子だと、もっとコツがいるのですね。
それに、小さな信号をいくつも渡るたびに、小さな段差もありますね。
悲しくなりますね。
お店もたくさんありますが、入れそうなところは一つもありませんでした。
エレベーター、延長ボタンというものがないビル。
すぐに閉まります。
挟まれそうだ。
誰かの助けが必ずいります。
車椅子での外出も、誰かの助けがあればできないことはない。
でも、助け方がわからない。
車椅子なんて触ったことがない人がほとんどだから。
「知らない」って、こうも悲しくなるものなのか。
他には杖を持った人の介助の仕方。
高齢者の人の視野を体験。
高齢者の人の手の感覚はどんな感じ?
物を掴んで見たり。。。
麻痺のある人へのベッドでの実習など。
1日があっという間。
盛りだくさんの授業です。
どんな方も知っておくべき内容なのですが。
福祉や介護という言葉が壁を作ってしまっていない?
できる人が増える。
ちょっと習ったことある人でもいい。
少しの知識と経験がある人が増えたらな〜。
便利すぎる世の中だけど、それだけではいけないことは確か。
自分目線で見ていた世界。
この授業を受けたら、今までとは違う世界に見えるかもしれません。
ガイドヘルパーの授業で生徒さんが新しい体験をされるのを、応援していきたいと思います。