aroma-oliveの日記

Oliveの日記

元ナース・50代セラピストのつれづれ日記。

車椅子でお出かけしたら。。。

介護美容研究所でガイドヘルパーの授業をサポートさせていただいてます。

車椅子に乗って学校のある御堂筋や心斎橋の周辺を実習。

乗る方は正座になります。

足がつかない状態で不安定。

とても落ち着かない感じです。

介護者役は人混みの中を気をつけながら車椅子を押していきます。

坂道を登ったり下ったり。

段差を乗り越えたり。

細い道を通ったり。

その横を、自転車がものすごいスピードで走りぬけていきます。

裏道に入ると小さな店舗がたくさん。

細い歩道には放置自転車が止まっています。

宅配や業者の車も止まっていたり作業中。

その間を通れるかどうか。

とにかく人が多い心斎橋。

若い人や急いでいる人や、横から後ろから前からと、人や自転車や車が凶器のように見えてきます。

引率してると気が抜けなくて、あっち見たりこっち見たりして歩いてると、黄色い腕章が風で飛ばされて。。。

「せんせ〜〜い!!飛んでるで〜〜」

と生徒様が叫んでる。

心斎橋のど真ん中。

慌てて拾いに行きてんやわんや^^;

 

心斎橋の街は車椅子目線になると、できないことだらけでした。

コンビニは、入れるけれど店内には商品棚があります。

その間をよく見ると、車椅子の横幅より狭そうだ。

通れないではないですか。

銀行も車椅子マークのシールはあるけれど、一人でATMは操作できない高さ。

なにかシールたくさん貼ってあるけど、なんのため?

いろいろ確認しながら生徒様を連れて歩くのです。

あんなにきれいに見える御堂筋。

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車椅子を押していくと歩道はガタガタ道です。

平らな作りにはなっていません。

かまぼこ型という、水はけを考えた設計になっているようで、初めから歪んでるのですね。

ベビーカーを押したことがある人は、経験されていると思います。

押しにくいでしょ。

車椅子だと、もっとコツがいるのですね。

それに、小さな信号をいくつも渡るたびに、小さな段差もありますね。

悲しくなりますね。

お店もたくさんありますが、入れそうなところは一つもありませんでした。

 

エレベーター、延長ボタンというものがないビル。

すぐに閉まります。

挟まれそうだ。

誰かの助けが必ずいります。

車椅子での外出も、誰かの助けがあればできないことはない。

でも、助け方がわからない。

車椅子なんて触ったことがない人がほとんどだから。

「知らない」って、こうも悲しくなるものなのか。

他には杖を持った人の介助の仕方。

視覚障害のある人の白杖のサポート。

高齢者の人の視野を体験。

高齢者の人の手の感覚はどんな感じ?

物を掴んで見たり。。。

麻痺のある人へのベッドでの実習など。

1日があっという間。

盛りだくさんの授業です。

どんな方も知っておくべき内容なのですが。

福祉や介護という言葉が壁を作ってしまっていない?

できる人が増える。

ちょっと習ったことある人でもいい。

少しの知識と経験がある人が増えたらな〜。

便利すぎる世の中だけど、それだけではいけないことは確か。

自分目線で見ていた世界。

この授業を受けたら、今までとは違う世界に見えるかもしれません。

ガイドヘルパーの授業で生徒さんが新しい体験をされるのを、応援していきたいと思います。

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