図書館で、借金玉さんの本をやっと借りることができました。
「発達障害サバイガルガイド」
人気の本でなかなかまわってこずでしたが、その理由もわかる気がします。
借金玉さんの生き方に賛同できる人が多いのでしょうね。
記事から
「あたりまえ」がやれない僕らがどうにか生きていくコツ47
とあります。
タイトルだけでもそそられます。
はじめに・・・
「この本は、あなたのためのサバイガルガイドです。発達障害という問題を抱えた僕らがどうにか働き、食っていくための生活術を1冊にまとめています。」
「誰かより高い生産性を出したり、あるいはとびぬけた能力を身につけたりといった意識の高い目標は一切掲げません。」
「たくさんのお金を儲ける方法も、有用な人脈を作り上げるテクニックも、人生で転ばない処世術も、一切書かれていません。」
「いかに生き延びるか、すなわち何度転んでも、何度落とし穴に落ちても、どうにか立ち直るための再起の方法以外、何一つ記載されていないのです。」
この、はじめに、の文章だけでも、私の心をつかんでくれました。
そうなんですよね。。。
今の時代、昭和から平成、令和となりましたけど、こういう本が求められることに時代の流れや価値観の変化を感じます。
みんな同じではないから。
同じようにできないといけないこの社会は、ついていけない人がいてあたりまえ。
そこをたまたまデキる人が認められるんですが。。。
できるようになった自分て、偶然恵まれた環境に生まれただけのことなんです。
人はこの世に生まれたときから、環境も違うし身体も脳も違うのだから。
基準を作ってそこにあわないといけない社会を強固に作り上げてきました。
ピラミッド社会かな。
もうこれからは違う価値観になるべきだと思うけど、そう簡単じゃない昭和生まれの頑固おじさんたちがテレビの向こうで叫んでたりします。
私もそうだけど、みんな個性の塊なんです。
「あたりまえ」がやれないあなたへ、
と記事の中にあります。
「みんながあたりまえにできることが、うまくいかない僕。。
どれもこれも僕にとって過酷なもののように思われました。」
借金玉さんは、それを治すことは現実的ではなく、そのできない自分を抱えたまま人生をうまくやっていくためのノウハウを作り出していく以外に選べる道はない。
というふうに言われています。
それを教えてくれる教科書のような内容なのですが、発達障害でなくても、すごくためになり、気持ちが楽になる本なのです。
生活環境、服、お金、休息、食事。。。
項目ごとに、生きるために必要な毎日の過ごし方、心の持ち方、行動の仕方など、細かいことまで書いてるのです。
人の心は毎日揺れ動いてます。
ある日突然気力がなくなり、なにもできなくなることあります。
昨日までできていたことが、できなくなったり。
そういうときでも、生きていかなければいけない。
食べること、
寝ること、
排泄すること、
服を着替えること、
これさえも、めんどくさい。
鉛のような自分の身体。
抜け殻みたいになってしまう自分の心。
こういうときは、部屋の掃除や整理整頓とか、ハードル高すぎて無理。
自分の身なりを整えることで精一杯になるから。
生きるって、こういうことの繰り返し。
でも、さんまちゃんの言葉を借りるなら、生きてるだけで丸儲け、なのです。
ここをお互いが認め会えるような世の中であれば、素晴らしいのにね。
誰かにプレゼントしたくなる本です。
オリーブ☆かとうゆか
☆今年も年末12月31日まで営業予定です。