お客さんと精油の香りを感じ合うのですが、「この前はこれが好きだったのに今日は全然感じないね」ということがよくあります。
あんなに好きだったのにね(笑)
それは、冷めてしまった恋愛感情のよう(*^^*)
嗅覚は正直です。
その秘密は、大脳辺縁系という秘密の場所にあるかもしれません。
ここって本能を司る部位。
「なんか気になる」
「なんとなく嫌い」
わからないけどすごく惹きつけられたり嫌悪したり、直感的な反応につながるところ。
ここをもっと活性化させたいですね。
今の時代、押さえつけてないと社会で適応しにくいのもあるけど‥
人には顕在意識と潜在意識があり、潜在意識は自分で意識してない無意識の感情を記憶しています。
匂いはどうしてここに働きかけることができるのか。。
昔は、五感というものを今よりもフル活用していたと思われます。
匂いをかぐことで、危険を察知。
匂いでわかる食べ物の賞味期限。
嗅覚は人の本能的な、動物として生きるために欠かせない感覚機能でした。
人の体には、外部からいろいろなものが入ってきます。
ウイルスもそうです。
お薬もそう。
昔より入ってくるものが多そうです。
危険なものが入ることで一番困るところは、頭の部分。
脳みそを守らねばいけません。
そのため、「血液脳関門」が見張ってくれています。
ここは、何でも通り抜けできないような構造になっています。
危険な化学物質やお薬など分子の大きいものは、ここを通り抜けることができません。
万が一入ってしまうことで、脳の神経細胞がやられてしまいます。
ただ、匂いを司る嗅覚神経だけは通ることができるのです。
場所的にも近い距離にあります。
神経を覆っている被膜が他の神経細胞と違い、髄鞘に保護されていない唯一の神経単位であること。
無防備なんですね、嗅覚神経は。
そのうえ、今は合成物質系の香りも多く、食べ物も快感をそそるような匂いのものが当たり前に。
これら多くの香りを体に入れています。
嗅細胞は、10万から40万種類のニオイ物質を受容する能力があるとのこと。
現代では、それでも疲れてしまうのではないかな。
鼻の奥の嗅上皮という部分。
ここで細胞をとっかえひっかえ入れ替えてくれてます。
そのため、嗅覚の喪失ということにはならないのですが、都会では、自然の緑や木々の香り、海の匂いなど、そういったことがなく、ほとんどが作られた香りに囲まれています。
嗅覚を疲労させないためにも、無臭ということも必要かもしれないですね。
脳も快楽を覚えてしまうので、慣れるまで時間がいるかもです。
香りのデトックスで、潜在意識と関わる大脳辺縁系もリセットされてくるのでは?
自律神経にもつながっているので、相乗効果も期待して^ ^
みえない香りですが、意識とは関係なく体に入っています。
嗅覚は毎日頑張っていますね。
ここは心、潜在意識とも深くつながる場所であり、とても繊細な器官であることがわかります。
感じたくない感情、ショックな出来事、
これらを体験すると、味覚や嗅覚の喪失症状がおきることもあります。
なかなかもとに戻らないのですが、根気よくお体のケアで治られた方もいました。
西洋医学ではどうにもならなかったのですが、なんとか少しづつ改善。
数年かかり、食べ物の香り、精油の香りがするようになられた。
こんな時って体は急に変化はしないのですね。
人の意識、感情、体って、つながりがあるもので、糸のように絡み合っているんだと思います。
ちょっとずつ、ほどいていけばいい。
これからの時代、こういう見方ができる時代になれればいいなと思います。
無理かな。
でも、できるだけ自然な形で、人も環境も動物も生きていけること。
ほんとに難しい世の中になってきてるなぁと感じます。
オリーブ☆かとうゆか