オリーブサロンのかとうゆかです。
月1回の「にしかわクリニック」へアロマ・リフレの日。
リフレクソロジーといって、足裏の反射区というものを刺激して内蔵の機能をあげていくための施術を医師の指示の下で行っています。
今日は30代から80代の患者さん7名。
ヒノキの足湯専用浴槽で足浴しますので、もうポカポカぬくぬくの足になります。
(お湯は流しっぱなしにしており衛生面も管理されてます。)
足がぬくもると硬く張っていたふくらはぎや指も、これだけで柔らかくなります。
患者さんたちの足を触りながら…
寒くなってきたせいか急に血圧が高くなる70代の女性患者さん。
高い血圧を見ただけで気分が悪くなると言われます。
高いのが怖いのですよね。
「でもね、入浴後は下がるのよ」と言われました。
それなのに、3日に1回しかお風呂には入らないとのこと。
理由は風呂場が寒いから。
ちょっとの工夫をされてみてはと、シャワー出しっぱなしで浴槽にお湯をためると風呂場全体がぬくもりますよと話してみました。
あー、そうかーと患者さん。
寒いからお風呂も面倒になるようです。
脱衣所と風呂場の温度をあげるように環境整備がいります。
お風呂で温めることで寒さで細くなっていた血管も広がり、血圧も下がります。
気持ちも軽くなります。
入浴の効果を考えると、入らないより入る工夫をしてみましょうか。
高齢者は家でテレビみて、その情報をまともに受けるのですよね。
冬のお風呂場の寒暖差によるヒートショックで死亡するとか…他にも高齢者の方は毎日入らない方がほとんどでした。 みんな冷えてるし寒そうにたくさん着込んでるし、表情も暗い。
足のマッサージしながらずーっとお話お聞きしてると、患者さんに変化が見られます。
話すことで顔つきも柔らかくなり、顔色も血色良くなってきます。
患者さんの何気ない言葉を引き出していけたら、
不安が少しは減ることもありますから。
足のリフレに来られる方はみんな孤独をどこかで感じている方が多いかもしれません。
先生はそこらへんも含めたうえでリフレの指示だされます。
あとはセラピストが対応しながら施術して、ちゃんと記録もしてあります。
足の反射区の状態、患者さんの体、心、エネルギーの状態を主観的にはなりますが、書きます。
いつも自電車で40分かけて来られる60代男性患者さん。
クリニックについた頃にはやばいくらいに体内の酸素濃度が低くなるのです。
肩呼吸で声も出せないため酸素流しながら、リクライニングチェアに座ってもらいリフレします。
先生がきて、携帯型の酸素吸入器の購入を勧めました。
でも、いらないって首を横に振られます。
しんどいのにね~と私も困ったなと思いながら先生をちらり見ると、
「OOさんはロックだからね!(笑)」と、明るく去っていきました。
そうなんです、生き方もロッカーで、音楽もされていて、生きる力になっているロックや音楽…
それが酸素買うのとなんの関係があるのって話に、普通の病院ならなりますが…
携帯酸素背負うことは、その方の自尊心というか、ロックじゃなくなるのです(笑)
そこを尊重できる医療って、自由ですごくいいと思いませんか?
病気になったら…
人が病気になったら、いろんな場面で選択を迫られることが多くあります。
命のために、死なないために、治療の必要を迫られます。
そこには誰も、私のこと全部を理解して伝えてくれる人は残念ながら今の医療現場にはほとんどいません。
冷たいですが、多くの病人を見るためには仕方がないことです。
人は生活をして生きていくのが当たり前と思っていますが、病気はそこさえも奪っていきます。
病気が奪うというよりは、今の医療の在り方も関係しているのですよね。
命は助けてくれるのですが…
命は大事なのですが、生活者としての人をどう見るのかがこれからの医療やセラピーの在り方だと思います。
患者さんとのリフレクソロジーの時間、そんなことをよく考えてしまうのですね~。